2017-10-01

本人名義口座間の振込手数料を0円にする方法


 ま、大したことではないのだが便利なので紹介しよう。証券会社をハブ口座として使う。ただそれだけのことである(笑)。私は「ヒロセ通商【LION FX】」を使っているのだが、対応可能な銀行がどんどん増えている。

クイック入金 約380行対応!!

 リアルタイム出金であれば14:30までなら即時に反映される。地方銀行もあるので給与を他行宛てに振り込む際も一々ATMに行く必要がない。

 尚、出金口座を変更する手間はあるが、ATMへ行くことを思えばどうってことはない。

読み始める


 今までは別ブログにアップしていたのだが、読書日記をサボりがちのため今回からこちらで紹介する。尚、読みたい順番で並べている。

七帝柔道記 (角川文庫)
増田 俊也
KADOKAWA (2017-02-25)
売り上げランキング: 57,036

田中角栄 封じられた資源戦略
山岡淳一郎
草思社
売り上げランキング: 516,337

中核VS革マル(上) (講談社文庫)
立花 隆
講談社
売り上げランキング: 46,779

中核VS革マル(下) (講談社文庫)
立花 隆
講談社
売り上げランキング: 28,291

2017-09-22

つなぎ Prono(プロノ) vs. GRACE ENGINEERS(グレースエンジニアーズ)


 中年太りはベルトを嫌う。なぜならズボンが下がってくるからだ。私は30代半ばの頃から平然と人前でズボンを下げてYシャツの裾を直す癖がついてしまった。そしてデブの安易さがつなぎとサスペンダーに向かう。

 初めて買ったつなぎは「DOGMAN」というメーカーだった。確か5000円代の値段だったと記憶する。普段着にしていたため数年でヒッコリーの色が褪せ、袖が擦り切れてしまった。同じものが欲しかったのだが、ヒッコリーのストライプが太くなっていて好みに合わない。

 やむを得ずProno(プロノ)とGRACE ENGINEERS(グレースエンジニアーズ)というメーカーのつなぎを購入した。

 Prono(プロノ)は3000円ちょっとの値段でありながら生地がしっかりしており、ウエスト調整も可能だ。襟の形が気になったのだが実際に着てみるとそれほど悪くはない。カラーはカジュアル調なのでワッペンでも貼ればそこそこお洒落になるだろう。

 GRACE ENGINEERS(グレースエンジニアーズ)は5000円台という値段の割にはイマイチである。紺色のヒッコリーに黄色のアクセントはいくら何でも趣味が悪すぎる。生地はいいのだが要所要所にコスト削減の跡が窺え、着れば着るほど居心地が悪くなる。最悪なのは袖の切れ目が短く折り返すことは可能だが二つ折りにはできないところだ。マジックテープも正方形で小さく外れやすい作りだ。細部で手を抜いているのがよく伝わってくる。左側の胸ポケットは見せ掛けのフラップ(蓋)で、右胸のボタンも飾りだ。腰部分のポケットも微妙に小さい。内側にウエスト調整のベルトを付ける前に基本的な部分をしっかりと作るべきだろう。

 つなぎ選びは股下が文字通りの【急所】となる。大き目のサイズを選んで股下が下がるようだと動きが損なわれる。やはり実際に試着した方がいいのだが、ビニール袋に入っていて試着できない商品も多いのが実状だ。ネットで注文する際はユーザーのコメントでサイズを探るしかない。私は173cmで72kgという体型だが、どちらもLサイズで少々大き目といったところだ。綿100%だと洗濯すると縮むので丁度いいと思う。


GRACE ENGINEERS グレースエンジニアーズ GE-105 長袖ツナギ19ヒッコリーL
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2017-09-18

相関関係が因果関係を超える/『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ


『複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち』M・ミッチェル ワールドロップ
『歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学』マーク・ブキャナン
『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線』マーク・ブキャナン
『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』マルコム・グラッドウェル
『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック
『デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語』ナサニエル・ポッパー
『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』山本康正

 ・相関関係が因果関係を超える

『正論』2021年6月号
『データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』矢野和男
『パーソナルデータの衝撃 一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった』城田真琴
『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』ケヴィン・ケリー
『無人の兵団 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』ポール・シャーレ
『データ資本主義 ビッグデータがもたらす新しい経済』ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、トーマス・ランジ
『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井保文、尾原和啓
『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』キャシー・オニール
『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』ユヴァル・ノア・ハラリ

必読書リスト その三

 現時点でビッグデータの捉え方(と同時に、本書の方針)は、次のようにまとめることができる。「小規模ではなしえないことを大きな規模で実行し、新たな知の抽出や価値の創出によって、市場、組織、さらには市民と政府の関係などを変えること」。
 それがビッグデータである。
 ただし、これは始まりにすぎない。ビッグデータの時代には、暮らし方から世界との付き合い方まで問われることになる。特に顕著なのは、相関関係が単純になる結果、社会が因果関係を求めなくなる点だ。「結論」さえわかれば、「理由」はいらないのである。過去何百年も続いてきた科学的な慣行が覆され、判断の拠り所や現実の捉え方について、これまでの常識に疑問を突きつけられるのだ。
 ビッグデータは大変革の始まりを告げるものだ。望遠鏡の登場によって宇宙に対する認識が深まり、顕微鏡の発明によって細菌への理解が進んだように、膨大なデータを収集・分析する新技術のおかげで、これまではまったく思いもつかぬ方法で世の中を捉えられるようになる。やはりここでも真の革命が起こっているのは、データ処理の装置ではなく、データそのもの、そしてその使い方だ。

【『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ:斎藤栄一郎訳(講談社、2013年)】

 いやはや吃驚仰天(びっくりぎょうてん)の一書だ。刊行されてから4年も本書に気づかなかった不明を恥じた次第である。

 Google社が検索データからインフルエンザを予測した。Googleでは1日に30億件以上の検索が実行されるが、上位5000万件の検索キーワードを抽出し、4億5000万に上る膨大な数式モデルを使って分析した。その結果、特定の検索キーワード45個と特定の数式モデルを組み合わせると、米国疾病予防管理センター(CDC)の公式データと高い相関関係を示した。

 これだけでも凄いのだが、CDCのデータには風邪をひいてから病院へ行くまでの時間やデータ調査にまつわる時間(週に一度)などのタイムラグがあるが、Googleの予測はほぼリアルタイムなのだ。つまりビッグデータによる予測という点では【相関関係が因果関係を超える】。これが驚かずにいられようか。

 科学的視点に立てば相関関係を因果関係と混同するところに誤謬(ごびゅう)が生じる。

相関関係=因果関係ではない/『精神疾患は脳の病気か? 向精神薬の化学と虚構』エリオット・S・ヴァレンスタイン
相関関係と因果関係の違いが一発でわかる具体例5選

「あなたが不運なのはご先祖様をきちんと供養していないからだ」ってなわけだよ。「祈ったから病気が治った」「高価な壷を買って人生が好転した」なんてのも同様だ。

 ところが膨大なデータから浮かび上がる相関関係は未来予測を可能にする。「風が吹けば桶屋が儲かる」のは因果関係を辿ったものだが、ビッグデータは風が吹く前にネズミ捕りが売れることを予測するのだ。

 ビッグデータはさながら人の無意識を思わせる。「巨大で複雑なデータ集合の集積物」(Wikipedia)が阿頼耶識(あらやしき)であるとするならば、データマイニングは一種の悟りなのかもしれない。



有害で悪質な数学破壊兵器のフィードバックループ/『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』キャシー・オニール

2017-09-16

体との対話/『5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド』谷本道哉、石井直方


 ・体との対話

身体革命
必読書リスト その二

 筋肉を伸ばすと、体にはいろいろな変化が起こります。いちばんの高価は、もちろん柔軟性の向上でしょう。ここで言う柔軟性の向上とは、筋肉が伸びやすくなるということです。筋肉がよく伸びることで、関節の動く幅も広がります。
 また伸ばすことで、筋肉のこわばりが解きほぐせるという効果も。これによって血液循環が促され、コリや冷えなどの不調が解消し、筋肉と体を快適な状態へと導けます。さらにストレッチは本来、とても気持ちがいいもの。体がほぐれるだけでなく、精神的なリラックス効果もあるのです。

【『5つのコツで もっと伸びる カラダが変わる ストレッチ・メソッド』谷本道哉〈たにもと・みちや〉、石井直方〈いしい・なおかた〉(高橋書店、2008年)】

 谷本道哉は『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系列)でお馴染みの人物で運動生理学・筋生理学という新しい分野を開拓する研究者だ。石井直方は元ボディビル日本チャンピオンで谷本の師匠である。この師弟コンビは翌年に『スロトレ』を刊行している。

 私は30歳から酒を呑み始めた。しかもかなり遅い時間に。寝るのは深夜の2~3時というのが普通であった。40歳近くなるとウエストが92cmになっていた(20代では76cm)。精神の澱(よど)みを感じ、「これはまずい」と2~3日走ったりしたものの息が上がって長続きしなかった。それから40過ぎで自転車に乗り少し痩せた。

 体のバランスが崩れ始めたのは45~48歳の頃である。まず床に積み上げていた本の山を引っくり返すようになった。続いて冷蔵庫などに爪先をぶつけることが多くなった。そして洗い物をしていると落とすことが目立ち始める。48歳で生まれて初めて肩凝りが出て、その後ぎっくり腰を数度経験した。

 肩凝りを治すべく直ちにストレッチを行い、1週間で治した。「善は急げ」である。


 本格的にストレッチを開始したのは2年前のこと。今年からバドミントンを始めたので筋トレも行っている。

 ストレッチ本は基本を押さえるあまり広く浅い内容にとどまりがちで本書も例外ではない。ただし全体的なバランスを考慮して「必読書」に入れた次第である。YouTubeにアップされている多彩な動画の方がはるかに有効だ。

 amazonに「腰痛から解放され、人生が救われました」という40代女性のレビューが掲載されている。私のように強い負荷を望むより、やはり基本から取り組むのがよかろう。

 ストレッチは体との対話である。柔軟性が増すと実際に体を近くで見るため意識が劇的に変わる。2~3ヶ月前にふくらはぎの肉離れを起こしたが、筋肉が歪(いびつ)に変形していることに直ぐ気づいた。そのまま呼吸を意識すれば直ちに瞑想となる。個人的にはヨガよりも断然ストレッチの方が取り組みやすい。柔軟な身体(しんたい)に柔軟な魂が宿る。多分。