2016-01-02

片岡鉄哉


 1冊読了。

 1冊目『日本永久占領 日米関係、隠された真実』片岡鉄哉(講談社+α文庫、1999年/講談社、1992年『さらば吉田茂 虚構なき戦後政治史』の改訂増補版)/読む順番としては、『國破れて マッカーサー』西鋭夫→『日本の戦争Q&A 兵頭二十八軍学塾』兵頭二十八→『日本の秘密』副島隆彦→本書、がいいだろう。本書を副島本で知った。戦後の日本を取り巻く安全保障はマッカーサー-吉田-ダレスによって歪められ、今尚、議論すらできぬ情況に陥っている。この3人は怨霊と化して日本に取り憑く。また鳩山一郎政権についても誤解が解けた。片岡は西と同じくスタンフォード大学フーバー研究所に席を置く人物。二人がマッカーサーに関する労作を刊行するのも何らかの情報戦略なのかもしれない。昨今の安保法改正と1958年の警職法を巡る騒動が酷似していて興味深い。やはり歴史は繰り返すのだろう。日本の政府が情報を公開していない以上、この国で民主制が機能することはあり得ない。国家のあり方や国の構えをどうするかが問われている時に、平和を持ち出す愚か者どもはもはや「平和病」といってよい。ウイグル・チベット・パレスチナをよく見よ。武器を持たぬ民族は滅ぼされる運命にある。

0 件のコメント:

コメントを投稿