2017-01-10

ニコラス・ウェイド


 1冊読了。

 3冊目『宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰』ニコラス・ウェイド:依田卓巳〈よだ・たくみ〉訳(NTT出版、2011年)/再読。既に書評済みである。二度目の方が勉強になった。やはりある程度の知識を必要とするのだろう。キリスト教とイスラム教に関する記述がやや冗長で仏教への言及が少ない。宗教は人々を結びつけ、社会に道徳的活力を与え、団結の源となった――と肯定的な視点に貫かれている。著者は科学ジャーナリスト。宗教が果たす機能に重きが置かれている。「進化論からみた」とあるが進化生物学ではなく社会学視点が強い。ここのところ再読している書籍については毎年読み返すつもりである。いくらケチをつけたところで100点満点の作品。

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